東京永久観光

【2019 輪廻転生】

郷里不況のニュースを見て


NHKの全国ニュースで
福井のことが話題になるのは珍しいですが、
きょうは、村田製作所とAWアイシン、
派遣労働者の解雇がそろって報じられました。


世界経済というのは、ほんとに不思議であり
ほんとに恐ろしいものだと感じます。
こんなひどい思いをする人がいるからといって、
代わりにとてもよい思いをする人が、
同時にどこかにいるというわけではない。


しかしながら、今回のようなことがあると、
「正社員が自分たちの比較的高い給料を、
 とりあえずみんなで少しずつ削り、
 彼らを解雇せず、会社をなんとか運営していく、
 (すべてはそれから)」という方法が、
当然のことながら、素朴に浮かんでくるわけです。
しかし、そういう方法は
「絶対にできるわけがない」という意見が
大きいことも想像できて、
何か意見を言うことが、空しくなってしまいます。


しかし、それならなぜ、
「もっと弱い立場の人たちを、
 (住まいや貯金も不十分そうな人が多いのに)
 とりあえず解雇する(すべてはそれから)」
という方法については、
どうして「絶対にできるわけがない」という意見が
通らないのでしょうかねえ。


私の頭が狂っているのでないなら、
ソニーも、トヨタも、村田も
経営者の発想のほうが、
いくらか狂っているのだと思うしかないことになります。
(本当に私の頭が狂っているのかもしれませんが)


今、国民に支給が予定されている一時金(1万2千円)ですが、
とりあえず、全額こういう人たちに渡すという方法もあります。
(逆に、自分がそういう立場になったら
 どれだけのお金でもよいから、助けてほしい)


話は大きくなりますが、
とにかく、日本は、全体として、
仕事と金はみんなで分け合おう、という方向に、
カジを大きく切り直したほうがいいんだと
強く思います。


たとえばオランダなんかは
ワークシェアリングがずいぶん進んでいて
結果的に、
みんなが、そこそこ暇があって、そこそこ金もある、
という国になっているように聞きます。
(最近ニューズウィークにそんな記事が載っていました)
このような点にかぎっては、私の感覚としては、
日本よりオランダのほうが100%よい国です。