10日ほど休みをとって旅行に出ることにした。今回はネパール。といってもそれなりに遠く、昨夜は乗り継ぎのためバンコクに一泊。新しい空港の近くに出来たばかりのホテルがあった。タイまでのフライトは約6時間。これからまた飛行機でカトマンズに向かい、さらにポカラという町に飛ぶ。この単に移動している状態というのが存外にわくわくするのであった。そもそも成田までもけっこう距離があるし、空港での待ち時間などもいちいち長いのだが、まだ旅に出たばかりでもあり、普段目にしない光景が連続するというのは、非常に楽しいのだ。飛行機の隣にトルクメニスタンのおじさん二人組みが座っていたりもする。日本で何しているのか聞いたら、つるはしを振るう格好をした。飛行機の席ほど読書に集中できる場所というのもあまりない。夜遅くホテルに着いて外に出たら、半分ほどの月が空に。緯度の関係かだいたい上半分が欠けるようで、これが南国のサインだと私はいつも思っている。大きな道路を少し歩いて露店のラーメンを一杯。これがタイに来たあかし。このまま東京に帰っても十分満足できる旅行となるのではないか。内田百間。なぜ日本語で打てるのかというと、最近はそういう仕組みになっている。のだが、デフォルトは英語とタイ語で、日本語に切り替えるには再起動しなければならない（ということは120バーツ、4ドルほど再支払いしなければならない）。日本語は亡びるのかどうか、微妙なところだ。
