世界は今、インドの同時テロに目を注いでいる。しかしその陰で、もはや「ええっとなんだっけ？」という扱いになりつつあるタイ国際空港の人々や、さらにその陰で、振り替えたはずの昨日の大韓航空便がなんとオーバーブッキングとなりまだカトマンズにとどまっている私にも、関心の目を向けようではないか。
平均的日本人に比べて私は今それなりに暇なのだが、限度というものがある。
きのう空港の大韓航空のカウンターでは、待たされている私の目の前で、同じ境遇の日本人旅行者４人が名前を呼ばれ、急いで荷物を預けてチェックインし走るように出国ロビーへと去っていく。そしてカウンターは閉じられた。嗚呼。まあしかし、かつて虐殺のさなかに欧米人の帰国をただ見送るしかなかったルワンダの人々を思えば、私の悲劇など比べものにならない。ムンバイのホテルから脱出しなければならない人々や、バンコクの空港で身動きできない人々よりも、私はずっとましだろう。
ともあれ、どうにか明日には別の飛行機で出国できると約束してもらった。Are you sure?（今度は大丈夫だと信じたい）
ただ、そのフライト、じつはインド（デリー空港）を経由する。ううむどうなんだろう、インド。
10日間の予定はすでに13日間に増えている。まあ旅行は長いほうがえらいのだ。昨日は着替えの靴下がなくなりネパールのを買った（15ルピー）。きょうは靴下とパンツ（２枚で80ルピー）も買った。
