東京永久観光

【2019 輪廻転生】

スイカと素麺


私の郷里 福井の水害は、テレビだけでなく知りあい等からもネットを介して情報が入ってきた。当日の朝、雨がものすごいという声に始まって、河川の水位が一気に上がり、まさかの堤防が決壊してしまうまで、時々刻々と。しかし床上まで水がついて家の中が泥まみれになってしまうなんて、こりゃ精神的にも肉体的にもあまりに大きな打撃だろう。そのことをいやでも少しは実感させられる。ほかにも被害は想像以上にひどいようだ。

それにしても、知人たちは私と同じくいい大人ばかりなのだが、救援や公報などボランティアの動きに、さも当り前のように加わって行っているようで、頼もしくもなんだか驚いてしまう(私と同じく暇人が多いなどということでは断じてない)。消防団という組織も名ばかりではなく、即座に堤防を守れと号令がかかって出動したという。福井市は村部も入れてせいぜい25万の人口なのだが、これくらいの規模だと共同体としての意識やネットワークがちゃんと生きて機能するのかな、ということを改めて思う。その事情は、東京の都心から中途半端に離れてべったり果てしなく広がった郊外区域などとは、おそらく大きく違うのだろう。一方で、JRローカル線の鉄橋がなんと5カ所も流れてしまい、もっとすごいことには復旧に数年もかかるという、たぶん過疎地ゆえの深刻で冷酷な問題も生じている。それにしても5年とは…。途上国じゃないんだから…。

福井県ではかつてロシア船の重油が海岸へ大量に流れ着いたことがある。そのときもボランティアが大活躍した、という。私はたまたま海外旅行中で地元にいなかったのだ。今回は炎暑の東京でへたっている。

負けないで!

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