東京永久観光

【2019 輪廻転生】

安倍元首相銃撃

事件をさっき知った。なんということが起こってしまったのか。よく見聞きしてきた人物が狙撃されて体を傷つけられ命を落とすというのは、おそろしいし、おぞましいし、あほらしい。これほど愚かな行動に走る者は日本に少数であることを信じたい。

犯行の背景にたいして何もないのかもしれない。だとしたらいっそう虚しい。

 

(7月10日)

今回の銃撃で『タクシードライバー』が自ずと思い出された(私だけではないようだ)

 *

ある宗教団体に恨みをもつYという人物がいた。その宗教団体と関わりが深くしかも日本の政治への影響力も大きい安倍という元首相がいた。この2人はある日ある所で銃撃殺害という出来事によって繋がった。「宗教団体への恨み」「銃撃殺害」「安倍元首相」この3つのうち、ありふれているのはどれか。希少なのはどれか。

「宗教団体への恨み」はありふれている。しかし「銃撃殺害(とりわけ標的が政治家の)」はめったに起こらない。宗教団体に恨みをもつ人は何万人もいるだろうが、しかしそのために政治家を銃撃した事件など1つも思い出せないということ。

「安倍元首相」はどうか。希少だ。大勢の政治家のなかで安倍元首相はかなり類例がない(今回のことで私はそのことを再認識させられた)。――とはいえ、「希少な安倍元首相という人物の存在が、希少な銃撃殺害の今回の発生を十分に説明する、のだろうか。私にはそう思えない。

説明の要素として欠けているとしたら、何だろう。

1つはYという人物の希少な個性や彼をめぐる希少な事情が考えられる。「宗教団体への恨み」はありふれた事象でも、Yのケースはかなり類例のない恨みであった可能性はありえる。それゆえにこそ極めて珍しい銃撃にまで至ったのかもしれない。

しかしもう1つ言えるのは「偶然」という要素だ。私はそれを強く思う。

たしかに、Yの思考に安倍元首相が浮上し恨みの矛先になったのには必然性がある。さらに銃撃しようと思い立つことすらそう珍しくないと思える。しかし、今回Yが銃撃を本当に実行したこと、しかも殺害にまで至ったことには、偶然の要素が大きいと私は思う。奈良に来なければ銃撃しなかったかもしれない。SPなどの警備によっては殺害にまで至らなかったかもしれない。いくつもの要素が、確率的には五分五分だったが、悪いほうに転んだ。

 

(7月11日)

統一教会は40年(そして30年)も前に大きな騒動になった。「マインドコントロール」「洗脳」という用語が知られるようになったのもその頃だった。しかしふと思ったが、マインドコントロールは解けたときに初めてそう呼ばれる。つまり、その後30〜40年間はおおよそ解けずに維持されてきたということかもしれない。

統一教会にあまり興味はない。それよりも、大多数のメンバーのマインドコントロールが、もっと長い間あるいはまったく一度も解けたことがなく、当たり障りなく維持されている宗教団体が、いくつもいくつもあるではないか。私はそっちのほうが気になる。

 *

統一教会会長の記者会見。言葉づかいが完璧に思えて感心してしまった。

www.youtube.com

宗教は単純な事象ではなく、暗殺も単純な事象ではない。――今の私がはっきり言えるのはそれぐらいだ。無神論者の理屈では宗教はすべて妄想すべて陰謀論だろうが、この世はそう単純でもないのだろう。私自身がなにかの妄想や陰謀論に囚われていないかと疑う余地ももちろんある。

 *

不倫が自由であるように狂信も自由。嫌悪や糾弾も自由。そのうえで君や私はどうするかという話だろう。凶弾はNG。

 

(7月13日)

ここから宗教をめぐる一般的な考察へ

★神の子どもたちはみな踊る/村上春樹 ほか(宗教をめぐる考察) - 東京永久観光

 

(7月16日)

旧統一教会・戦後保守・岸信介…安倍元総理銃撃事件犯人の世界観とは?(古谷経衡) - 個人 - Yahoo!ニュース

《ネット保守が強く支持する清和会こそが、韓国と関係があり、逆にネット保守が反日的・売国的などと批判してきた、宏池会経世会系の方が、よほど韓国との関係性は薄いのである》 

→それはそうと最後に衝撃告白!

 

(7月17日)

政治と統一教会、そして関連団体の関係は? 参院選で支援受け「当選」した自民党議員も。井上義行氏が見解

統一教会への恨みが募って元首相を暗殺してしまった人の気持ちが想像できる程度には、国会議員になりたくて統一教会の賛同会員となり選挙を応援してもらった人の気持ちは想像できる。

 

(7月18日)

新聞やテレビが統一教会と安倍元首相や自民党議員との関係を追及しないことは、たしかに不思議に思える。統一教会の固有名を強調しないことと理由は同じなのだろう。しかしその理由が私にはよく見えない。安倍元首相や自民党への忖度だとは思えない。むしろ信教の自由への忖度だろうか?

それよりは、今の時点で事実認定できる両者の関係が、私たちの印象に比べ、実際にはわりと少ないからではないか。多数の全国紙を先日チェックしてみたが、その関係を具体的に報じた記事は、今のところ以下1つぐらいしか、私は見つけられなかった。

旧統一教会と自民党、その関係とは? 安倍晋三氏との距離感の変化は:東京新聞 TOKYO Web

(その後いろいろ出てくる)

 

(7月20日

視聴した。

http://YouTube https://www.youtube.com/watch?v=TPZvwQ-HyKI

ポリタスTV「自民党統一教会の関係はいつから深くなったのか」(ゲスト:有田芳生

 

(7月23日)

国葬への賛否は安倍元首相への賛否自体にほぼ由来する。安倍元首相への賛否は安保法制や改憲をめぐる賛否におおよそ由来する。そのように見える。討論や喧嘩をするなら、おおもとの安保法制や改憲についてすべきだと思う。

 *

問われる政治との距離 激震・旧統一教会と日本政治【7月22日 (金) #報道1930】| TBS NEWS DIG - YouTube

視聴中。すさまじい。

ただ、聞いたようなことと想像できそうなことではある。先祖が地獄に堕ちていて贖罪のために献金が求められる――こうした世界観には普遍性があると思う。多くの宗教がそうだろう。その極彩増強版が統一教会か。

私や君やその父母らが地獄に堕ちる世界は実在しない。しかし、文鮮明岸信介とも仲良くすれば金日成とも仲良くするし各国の政治家とも仲良くする世界は実在する。そこをまず踏まえようではないか。

 

(7月29日)

1つだけ最近気づいたこと―― 

いわゆるリベラルを私がどうあっても評価できない、その理由がわかった。リベラルによる安倍元首相への非難がトンチンカンだからだ。トンチンカンとは、非難のポイントが大きく外れている、ないしは、非難の踏み込みがまったく足りない、という実感だと思う。