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【2019 輪廻転生】

★無限の始まり(再再再読)〜言語の万能性

現在の数字があらゆる数を表せるのに対し、ギリシャ数字はそうではなかった。文字もアルファベットができるまではそうではなかった。そんなことが『無限の始まり』(デイヴィッド・ドイッチュ)に書いてある。

ものごとはなんでも普遍性が史上のどこかで獲得されると以後は万能性を示すと。

 

言語はどうだろう? あらゆることを言い表せるのか? 言い表せるような気がするが、それはそれとして。もしそうなら、SNSなどの顔文字もあらゆることを言い表せるのか。そうなりうるのか? もし私たちが今の言語をもたず顔文字だけをもっていたら、世界はどう表せるのか? どう見えるのか?

 

言語というものの有り様に圧倒される人は少ないが、獣の四肢や鳥の羽根や花の色彩に多くの人が圧倒されるのと似ている。いずれも、この世界にこれほどのものがなぜか実在すること、そしてそのみごとな仕組み、それらを垣間見るからこそ心が躍るのではないか。

 

(承前)https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2022/01/11/232858