東京永久観光

【2019 輪廻転生】

★パワー・オブ・ザ・ドッグ〜ファーゴ

良い映画というものは「心の良い使い方とはああこういうことか」と実感させてくれる。一方「心の悪い使い方とはああこういうことか」と実感させてくれやがるのが悪い仕事というものです。

そして私たちは、フラフープをしたり、馬の鞍を磨いたり、夜中にツイートしたりする。

 

…いやしかしこれは本当に良い映画だったのか? 

視聴を終えて以下のレビューなど読む。

https://note.com/mvkni/n/neeb4be1e1414

以下も非常に参考になった。

https://www.club-typhoon.com/archives/2021/12/11/power-dog-film.html

 

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(2月19日)

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』でカンバーバッチの柔和な兄を演じる男優と、食堂の未亡人として登場する女優の2人は、よくみればなんと、ドラマ『ファーゴ』第2シーズンで、いかにもアメリカっぽい平凡で健気だが愚かさや思い込みゆえに悪へと誘われる、強烈な印象の若い夫婦を演じていた2人だった!

 

ドラマ『ファーゴ』は映画『ファーゴ』に劣らず、忘れがたき傑作。

3シーズン×10回すべてを一気に見ていたが、この2人がまた猛烈に見たくなり先日改めて鑑賞。他の役者もいい。音楽もいい。1979年のミネソタ州。大統領を目指す俳優レーガンがなぜか絡むのも気が利いている。

ストーリーは、おなじみノースダコダのファーゴ、ミネソタの小さな町ルヴァーン、セントルイス、サウスダコダのスーフォールズを行き交いながら展開する。

アメリカの中西部。東部でも西部でも南部でもないがアメリカの本当の通低音が響いてくるような感触。映画と同じく雪が積もる。裏日本的?

 

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(3月11日)

ベネディクト・カンバーバッチ、西部劇俳優サム・エリオットの批判に応戦「理解しなければ有害な男らしさは繰り返される」 | カルチャー | ELLE [エル デジタル]

 

上の記事を通じてあの映画をじっくり思い出している。それがあの物語との良い向き合い方だろう。これまでは「プロバビリティの犯罪」の側面ばかり思い出していた。