東京永久観光

【2019 輪廻転生】

ツイッター進化論(随時変異)


毎日のエクササイズに1ツイートという感じになっている。体のために歩こう。心のために書こう。人間は体で生きているがは、心(脳)で生きてもいる。そして心は、実は、すべて言葉に支配されている可能性が高い。


――「心はすべて言葉に支配されている可能性が高い」などと書いたのは、『生き延びるためのラカン』(斎藤環)を読んでいるせいだろう。超難解とされるラカン理論がふつうの言葉でサクサクっとガイドしてある一冊。評判どおり。

 生き延びるためのラカン (ちくま文庫)


ところでラカンの理論は『ゲンロン0』が超絶的簡易さで解説・参照しており、それを読むと「なんだラカンってこういうことだったのか、じゃもう読まなくていいや」と言いたくなる。ちなみに『ゲンロン0』は『〈帝国〉』についても「なんだそうか、じゃもう読まない…」となること、うけあい。

 ゲンロン0 観光客の哲学


もうひとつ、『ゲンロン0』を読んで、ヘーゲルの哲学は昔も今も基礎中の基礎なのだなと思い知らされた。しかも、ラカンと『〈帝国〉』は「もう読まなくてもいいや」と思ったのに対し、ヘーゲルは「やっぱりぜひとも読まねば!」と思わされた。

ヘーゲル弁証法? それ何だっけ? ぜんぜん知らないけど」と言うのは、「アメリカ? 共和党? それ何だっけ? ぜんぜん知らないけど」と言うくらいのことかもしれない。