地震の夜に結夏のアパートでどんな出来事があったのか、実演で再現されたのが最も感動的だった。
このドラマはそもそも、東京で地震に遭った人には特に、「たしかにそういうことがあったかも」と思わせるところがあり、それも私にはしみじみする点だった。
「君をのせて」は、子どものころ聞いて以来最も好きな歌の1つで、これもびっくり。あと、光生の父はたしかに絶妙の隠し球だった! あまりにそっくり。
それにしても、台詞はいつもいちいちツボをついていた。最終回だと、企業の受付をしていて鼻の下が箸置きにできると思ったとか。笑えると同時にその人の性格やその場の状況をいつも本当にうまく象徴していたのだと思う。
そして毎回クライマックスには、その回の主題を濃縮した鮮やかな会話で一気に揺さぶった。
だいぶ前の回だが、光生が転んで骨折をしたエピソードが4人の会話だけでありありと目に浮かんできたのが、じつに可笑しく見事だったのを思い出す。
発見(1):上原諒は、池田小学校の無差別殺傷事件を起こした宅間守にちょっと顔が似ている
発見(2):中目黒駅が見える歩道橋は、少なくとも1979年にはもうあった(上った記憶がある)