東京永久観光

【2019 輪廻転生】

サハリン体験記 (2) 廃船

今回のサハリン旅行、成田からの直行便で飛んだ。ふだん意識に登ることはまったくないし、どんなところか考えてもちょっと想像できない、そんな所に行きたい。…というのが一番の動機だった気がするので、実際着いてしまえば目標達成ともいえる。だからあとはなんでもよいのだが、ともあれ、州都ユジノサハリンスクを歩いたり、近くの町を訪ねたり、鉄道でノグリキという北の町まで往復したりした。

それで結局、偶然みかけた廃船の風景が無性に胸を打った。次にサハリン観光に行こうかという奇特な同志に対して、実に役に立たない情報で申し訳ないが、その写真。


コルサコフ近くで]

サハリンの南端にコルサコフという港町がある。稚内からのフェリーがここに着く。ユジノサハリンスクからは路線バスで1時間足らず。歩いてとても楽しい市街地だった。しかしそれ以上に、行き帰りのバスから眺められた寂しげな集落と海に、妙に心ひかれてしまった。しかもなんと「あれはもしや廃船では!?」 

別の日にまたバスに乗り、今度は見当をつけて途中下車し、一人で海に向かいながら探した。そしてようやく目にした風景だ。






そばにもう1隻あった。



海岸には鉄道が走っている。


バスでひとつ移動すると、またあった。



最初の2隻も並んで見えた。


[スタロドゥプスコエで]

こちらは別の日、別の海岸だが、来たらたまたまあった。





そうとう風化している。誰も気にせずずっとこのままだっただろうか。

スタロドゥプスコエというへんぴな町。漠然と海岸が広がり海水浴客がぽつりぽつりといた。そもそもオホーツクで泳ぐ人がいること自体が珍しいのかもしれないが。

ここもユジノサハリンスクからバスだったが、2台乗り継いだ。何故こんな所に来たかは次回。


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◎このサハリン旅行記はこちらに全体をまとめています。→ http://d.hatena.ne.jp/tokyocat+travelog/20120724