東京永久観光

【2019 輪廻転生】

東京久々観光


浅草で人と会う。雷門で待ち合わせ。老舗の蕎麦屋と甘味処で歓談し、仲見世浅草寺を回る。そのあと花屋敷を外からのぞき、六区の演芸場あたりをながめ、手焼きのせんべい屋でできたての1枚をぱりっと食べる。いずれも江戸っ子的にさっさと風のように済ませた。つるつると蕎麦のようにというか。それから第2ラウンド。昼間からにぎわう飲み屋のひとつに呼び込まれ、競馬のテレビ中継を見ながら煮込みと日本酒。さらに喫茶店らしからぬ喫茶店に入ると、実年の夫婦が営んでいて客はいなくて猫二匹だけが灯油ストーブのわきでよく寝ていた。

浅草は10年ぶりくらいか。東京の繁華街なんてどこも似たようなアイテムと雰囲気だとおもっていたが、浅草だけはことごとく独自路線だ。まるで外国のように面白い。しかも記憶していたよりずっと広かった。(だいぶ前に江の島へ行ったときのことを思い出した)

蕎麦屋では天ぷら、甘味処では雑煮を頼んだのだが、家に帰って東京観光のガイド本を開き、「やっぱり定番のざるやあんみつにすべきだったか」と考えた。ガイド本を開かなくてもそれくらい分かりそうなものだが。また行こう。

ではこの一曲。ビートたけし浅草キッド」 http://www.youtube.com/watch?v=CLTstAseupo

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ところで、都営地下鉄浅草線は一つ先が終点の押上駅。大昔から耳でしか聞いたことのない駅名なのだが、新東京タワーはその近くに出来るそうだ。浅草線を逆方向に乗れば三田や大門に通じるから、新旧の東京タワーがこの路線で結ばれることになる。さらに浅草線は京成線と京浜急行線に乗り入れている。おかげで成田空港と羽田空港が一本で遠く結ばれているのは有名か。それどころか、京成線の先がまた北総鉄道北総線とやらにも連結しており、「印旛日本医大」などと表示された車両が浅草駅や三田駅のホームを平気で走る。かたや京急線はどんどん南に下り三浦半島三崎口まで行くという。なんだか国境越えの気分だ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%BD%E5%96%B6%E5%9C%B0%E4%B8%8B%E9%89%84%E6%B5%85%E8%8D%89%E7%B7%9A