佐藤雅彦研究室展というのを見てきた。
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/
実はこの人、かなり長いあいだ、狙いをぴたっと定めて探ってきていたのだ。ひとつの徹底してエレガントでロジカルな独自世界を。その面白さは比較するものが思い当たらない。赤瀬川原平と柄谷行人と安部公房を足して3で割る、かわりに串団子にしたほどではなかろうか。少し前の『広告批評』特集号(2003年)が参考書。『毎月新聞』『プチ哲学』なども、この独自世界が根っ子にあって、そうして先っぽに咲いた花だったのかもしれない。
たとえば、x^2 + y^2 = 1 は グラフにすると円になる、ということが、とにかく面白くてしかたなくて、しかも、そんなことが面白いなんて、そもそもいったいどういうことなんだ、とそれがまた不思議でしかたない、といったことなのだ、これは、まさに、きっと。
詳しくはまた。