小室さんと眞子さんの記者会見は、ISの首斬り実況ほどに、見たくない、目を背けたい。
いわゆる「小室眞子さんになった」と報じられたわけで、それに伴い「小室」になるとはいかなることかと問われている。しかし私の場合「さん」になるとはいかなることかの問いが、かれこれ30年ぐらいはずっと長く強く渦巻いてきた。「さま」とは何か。天皇制は私と日本にとっていかなることなのか。
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(10.29)
天皇は絶対にいないといけないのか? もしかして、いないほうがいいということはないのか? 平和憲法も絶対にないといけないのか? もしかして、ないほうがいいということはないのか? それを考えるのは面白いのに、それを考えると呼吸が苦しくなる。それをめぐってみんなが喧嘩を始めるからだ。
だから、それを考えるのは大概にしておいて、その代わりというわけではないが、「世界は絶対にないといけないのか。ないということは絶対にありえなかったのか」ということのほうを考える。こっちはみんなあんまり喧嘩しない。呼吸もつらくならない。ただわりと頭がつらくなります。