東京永久観光

【2019 輪廻転生】

玉子焼き、ツイート、お通じ

年をとると懐かしんでばかりいるのは、若いときに恋してばかりいるのと似ているんじゃないか。どちらもなんの甲斐もないところなど。若いときは殴ってばかりとか切りつけてばかりということもあるのだろうが(川崎少年殺人事件からの想像)、幸い私はそれには縁がなかったから、まだしも甲斐のある人生かもしれない。

とはいえ、タイムラインを眺めてばかりの大人になるとは思わなかった。

いやそんなことより、日本の大人たちよ、働いてばかりでどうする! もしや空虚な人生ではないかという疑いを失ってしまう点で、ネットしてばかりの空虚さを超えて悪質だ。


……ごく普通のことを言おうとして、つい余計なことを言ってしまう。ちょうどよい普通の玉子焼きを作れないようなもどかしさ。言葉を使うのは難しい……


何かイヤなことがあってもたいてい3日くらいで忘れるが、何かイヤなツイートをしたら永久に残る。いや、原理的にはそうなのだが、実際は3日前のツイートなどだれもチェックし直すことはない。ライフログは無限で巨大な言葉廃棄所。

しかしながら、そのうちにグーグル的なものがビッグデータ的になってユビキタス的にもなったら(何のことだ…)、人間は何も覚えている必要がなくなりはしないか。すなわち、140文字以内に限った時間と感情と思考だけをひたすら反復するような日々!

日々の充実を、思考の正否で測るのではなく、感情の成否で測ったほうがいい。……そうだろうか? そうではないと言い切れる人が哲学者だ。


……玉子焼きがどんどん崩れていく土曜の朝……

あるいは、下痢したかと思うと便秘になるような、不規則お通じツイート。

お通じは図の4がベスト。硬くなく、かつ、小さくもない。この状態だけが、「完全排便」できるという。一度に無理なく出せて、しかも何も残らないということ。うさぎの便や、水の便は、どちらもむしろ出にくいらしい。
http://www.crossfitinvictus.com/wp-content/uploads/2012/02/Bristol-Stool-Scale-e1328679826879.png

毎朝のツイートもこうありたい!(結論)