東京永久観光

【2019 輪廻転生】

村上春樹『騎士団長殺し』


読み始めた。

これを買う70万とかいう読者のなかで、私は何番目くらいにこの本が「わかる」のか、それははななだ不明だが、それでもこの本が「好き」かどうかとなると、けっこう自信がある。各章のタイトルを目にしただけで、その世界にはまりこむ感あり。

それにしても、作家が20代にもてあましていた空虚や諦観は、60代も終わろうという時になっても、とくに解決していないのではないか、ずっと持続したままではないか、という恐ろしいことを思わせる。