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【2019 輪廻転生】

★ザ・ビートルズ:Get Back

ザ・ビートルズ:Get Back』を週末に視聴した。

https://disneyplus.disney.co.jp/program/thebeatles.html

このセッションや屋上ライブの経緯と機微がありありとわかった(今までは知っているつもりにすぎなかった)。4人のキャラクターも伝説でなく実相として迫ってくる。

彼らの歌がどう浮かびどう作られ出来上がるか、その瞬間瞬間が記録され再現されている。とりわけ「ゲット・バック」はまさにそこに立ち会っている感触で、終盤に「この録音はレットイットビーに収録された」という字幕が出てきたとき、予想を超えて胸が熱くなってしまった。

ポールは周知だった「メロディメーカー」の印象を大きく超えており、サウンドの全体から細部まで、志向は明瞭、感性は秀抜。この時期のビートルズを強く牽引していたのだとわかる。

対照的にジョンは疲れぎみでゆるゆるした感じ(特に前半)。生活も演奏も器用ではないのだなあと知れてくる。しかしその時代の空気を真っ先に、しかもその現場の空気を真っ先に感じ取り、すぐさま言葉と歌にしてしまう人。その印象がますます強くなった。

ジョージは創作意欲が最高潮なのにビートルズでは活躍できないとイライラが募る。しかも職人気質の一徹さ。デビュー時にはあまり見られなかったと思う。「オール・シングズ・マスト・パス」を4人で奏でていたのには感動。

そんなギスギスしたなか、リンゴはぼそっと優しい口調で、いつもほっとする。あの低いトーンの声がいい。ポールとジョンがまだ来ていないスタジオで、ピアノと自分の歌で「オクトパス・ガーデン」を作っていると、ジョージがこうしたらとコード展開をアドバイス