東京永久観光

【2019 輪廻転生】

宮崎駿を天皇のごとく疑わないのが気に入らない


NHKのドキュメンタリーでドワンゴ人工知能によるCG制作を叱った件)

私の場合、ここに「柄谷行人」を、「加藤典洋」を、「高橋源一郎」を、「村上春樹」を、「北野武」を、「坂本龍一」を入れても同じこと。彼らと彼らの作品への絶大な敬意は変わらない。しかし、彼らもまた天皇ではない。

ところで、そうするとしかし、天皇への敬意はいったい何に依るのか? 

ありてあるものが天皇であり神なのか? I am that I am ? 

いや、それともやはり、God is a Concept ?  I don't believe in John or Hayao.


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ところで、Google Earth VR
https://www.youtube.com/watch?v=SCrkZOx5Q1M
宮崎駿の追随者?


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宮崎駿の映画についてあるMLに>

宮崎駿とかも、なにかがひたすら飛んで行く、跳ねまわる、落ちておく、といった、じつは世界のだれもが見たことがなかったものを、ありありと目に焼き付けてしまって、以後は、あのような映像も想像も当たり前にしてしまったのが、なにしろすごいのかなと思います。(これもまた、ドローンという機械が実写としても可能にしてしまったのかもしれませんが)

それと、アニメが、やっぱりリスペクトすべきなのは、そんなすごいものを、ぜんぶ人間が手で描いている、ということかなと思いますね。

逆に実写ならなんでもない動きをいちいち描いて動かして見せる、というのは、ほんとに大変なんでしょうね。『風立ちぬ』で、宮崎監督が、地震が起こったあとの大勢の人が行き交うある短いシーンを完成させるのに、ものすごい日数がかかった、とか言っていたのが、印象的でした。

でも、これと裏腹に、アニメで見ているものは、全部、誰かが想像して作ったものであり、つまりその誰かの意図が見るものの100%を占めているのであり、役者の顔であれ、町の光景であれ、実写の映画のように偶然の事物が入り込むことはまったくないわけで、そうした偶然の撹乱要因がないことが、なんとなく物足りない気もします。(とはいえ、モデルの町があって写実的でもあるという点は、この話を、よけい複雑にしてしまいますが…)