《幸せな曲のコードの秘密を科学者は見つけることができたのか?》 =以下の記事=
メジャーコードが肯定的な歌詞に結びついていることが確認できただけでなく、《意外だが、3音だけのコードよりも、7thを加えた4音コードのほうが、肯定的な歌詞にもっとよく結びついていた――しかも、それはメジャー7thコードだけでなく、マイナー7thコードも!》
しかしやっぱりこれはたいして不思議ではない。実際、歌詞のここぞというところでは誰でも3音のコードよりセブンスを加えたコードを使いたくなるだろう。科学者が解くべきは、それが何故か(セブンスコードを加えた響きはなぜ特別なのか)――音楽理論とは別の「心理と和音の関係の根拠」だ。
ちなみに、ポール・マッカートニーは「マイ・ラヴ」のまさにここぞというところで 、「m7-5 コード」を、しかもなぜか単独で(つまり経過的にではなく)、ポンと使っている。こういうことのほうがとんでもなく不思議だよね。=以下参照=
しかしながら、「マイ・ラヴ」は、「肯定的な歌詞」といったらただただ肯定的すぎるのであり、「クソ歌詞」と人がけなしても、私には反論できない。
ところが「マイ・ラヴ」から3年後、ポール・マッカートニーは「それの何が悪いんだ?(What's wrong with that ?)」と、開き直りともとれるような反論の歌をリリースする。それが「Silly Love Songs」。=以下は訳詞の例=
http://mettapops.blog.fc2.com/blog-entry-475.html
そしてそれから時はずいぶん流れ、クリスマスのTV番組で、和田唱がこの「Silly Love Songs」を歌ったのを聴いて、私は改めてポールのこの歌の良さを思い知った。
https://www.youtube.com/watch?v=1K0giwNxq_M
さて元に戻り、「短調はなぜ悲しいの?」といった疑問に代表される「和音と心理の関係」は私には長く謎だったし今も同じく謎。それ以上なにも言えることはないが、ついでなので、それに絡んだ昔の考察を1つ紹介。
http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20100626
「Cmaj7の響きは、げんこつと罵倒のどちらに近いのか?」