肯定するか否定するかは理屈の問題にすぎず、
実行するか実行しないかは、また別の問題だ。
民主党を選ぶか、自民党を選ぶか。
朝日新聞を読むか、産経新聞を読むか。
焼き魚を食べるか、焼き肉を食べるか。
それを実行するかしないかは
きわめて実際的な話だ。
人生のさまざまな選択や進路は、
肯定とも否定とも分からぬまま
ただ実行している
ということのほうが多いのではないか。
戦争も、革命も。
戦争をするか、戦争をしないか。
革命をするか、革命をしないか。
戦争や革命については、
私はまだ実行したことがないので
肯定するか否定するかくらいしかできない。
それは、実行することに比べたら
屁みたいなものかもしれない。
しかし、ふと気づいた。
実行するかしないかは、
周囲の現実に強制される面が大いにある。
それに対し、
肯定するか否定するかは、
自分ひとりの問題であり、完全に自由でよい。
(とはいえ、肯定や否定は、
理屈とか言葉とか物語とか
なにかそういうものには左右されるのか…)
できるかぎり自由に生きたい。
自由に考え、自由に行いたい。
肯定や否定も、実行も。
だが、いずれもそれほど簡単ではないのだろう。
*写真は記事と関係ありません(か)=中国上海田子坊にて=