ピンチョンの『逆光』をまだ読んでいる(読んでいないというか)
章ごとに主要人物が入れ替わるので、そのつど「この人だれだっけ、あそうか爆弾ゲリラの人だ」とか「え〜と錬金術師で写真師の人かな」とか、いちいち思い出すのが大変。しかも、人物が久々に登場するだけでなく、本を閉じてから次に開くまでの私のブランクがそもそも長く、すっかり忘れはてている。
だから、新しい章に取りかかるとすぐ、その人物の確認のために以前の章を読み返さなければならない。ところが、読み返した章でもまた別の人物が何者だったかわからなくなっていて、さらに以前の章まで遡らなければならない。ところがそうするとまた……。
いや違う、最大の問題は、どのページをとっても読みながら把握しなければならない人物のプロフィールや出来事の成り立ちが、はてしなく複雑だということに尽きる。再読のはずが初読と同じ深みにはまってしまうのだ。
同書を原書を読んだという山形浩生氏も《あまりに話がごちゃごちゃしていて、100ページいかないうちにわけがわからなくなっている》と書いている。
◎ http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20070625/p1
したがって、この荒筋は本当にありがたい。しかしながらその説明は「なんだかわからないけど…………みたいなことになっている」となることがしばしば。やっぱり誰が読んでもそうなのだ。
以下も大いに参考にさせていただく。
◎ http://outofthekitchen.blog47.fc2.com/blog-entry-669.html
◎ http://twilog.org/shambhalian
#池上彰さんなら『逆光』もズバッとわかるように紹介できるのか?
#電子書籍なら「ルー・バズナイト」とか「ウェブ・トラヴァース」とか検索すれば素早く確認できいるのだろう。あるいは「真犯人は」と検索したくなって困ったりはしないのか。