大きな花粉マスクで無精ひげも隠してブランチに出る。ところがアレロック（薬）は忘れなかったのに財布を忘れて愉快なサザエさん、というわけでもう一往復。それでもいいからカフェ・ド・クリエのコーヒーでホットサンドが食べたいと思う日がある。私の最寄り駅にはこのカフェ・ド・クリエとスターバックス、ドトールが軒を連ね、ついでにマクドナルドもある。しかしスタバのストレートコーヒーは量は多いものの世にいうほど上等だと感じたことがない。というか味がない。逆にドトールはなんだか路傍の石みたいな扱いをされるのに反してコーヒーは旨い。カップもシンプルでいい。ただ店内が狭苦しくて落ち着かないのがどうも。カフェ・ド・クリエならコーヒーもホットサンドも座り心地も申し分ない。ところが残念なことに、カフェ・ド・クリエはフロア全体が煙草の園なのだ。隣のスタバに入れない喫煙客がなおさらこっちに押し寄せるのだろう。それさえなければ私はたぶんカフェ・ド・クリエしか使わない。ちなみにマックはご存じのとおり安いのが取り柄で、コーヒーとチキンマックともに100円。でも「雑巾を絞ったような」という表現が比喩ではなくリアリズムなのではないかと感じられることが多い。なお、「カフェ・ド・クリエ」は名前で損している。日本語としてどうにもなじみにくい。きょうなど、日記に書くため帰りに看板をもう一度確認したくらいだ。スタバ、ドトール、マック。これくらい小気味よく声に出せないと。「じゃあ夕方6時ね。駅前の、あそこで待ってるよ。カフェ、えーとカフェ・ド、ド‥‥、ドトールにしようか」となること必至。
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