東京永久観光

【2019 輪廻転生】

死ぬこと自体が はるかに不可解


臨死体験ってそんなに不思議なものだろうか。臨死体験が不思議というなら精神病や夢も不思議だ。しかしこれらはみな間違いなく存在するし、しかも、いずれも心のふるまいとしてはいかにもありそうだ。脳の機能として当然説明もできるだろうが、わざわざ説明してもらいたいほど気になりもしない。

NHK臨死体験 立花隆 思索ドキュメント 死ぬとき心はどうなるのか」再放送視聴中。
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20140914

しかし、立花隆が がんと高齢のために「まもなく死ぬ」ということを本当に自覚していることや、そのとき自分の心はどうなるのかに興味があるんだという、平凡にして切実だが しかしテレビではなぜかまず述懐されることがないことを、たんたんとコメントしていることが素晴らしい。


立花隆にとって坊さんは利根川博士なのだろう。わかる気がする。

私にとっては坊さんの代わりをしてもらいたいのは立花隆養老孟司赤瀬川原平といった方々だろうか。でも自分より若い人を探しておかないとダメだな。


神秘体験について科学者なんかに聞くから「辺縁系があるからです」などというトンチンカンな答えしか返ってこない。立花隆が知りたいのは神秘体験がどう起こるのかではなく神秘体験をなぜ望むのか なのに。


――虫が死んだり人が死んだり自分が死んだりするこの世界は、けっきょく救いがないものなのか、それとも救いがあるものなのか、救いがあるとしたらそれはどういう意味においてか――


死ぬこと自体は実はあまり怖くない気がする。怖いとしたら、死ぬ前に心と体が長くまったく立ちいかなくなるかもしれないことだ。いやじつは、21世紀先進国日本においては、心と体が立ちいかなくなる以上に、金が立ちいかなくことのほうが、本当は途方もなく怖いのではないか?

ということは、のんきに臨死体験を考えるまえに、大マジの大マジに視聴すべきは たぶんこっち。
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20140928(老人漂流社会 "老後破産"の現実)