(4月29日)
村八分でしか日本を救えないなら、ともに滅んでしまいましょう。
しかし腹八分はだいじです。外出禁止で運動不足のうえに食べ過ぎたら、よけいまずい。
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学校なんか行かなくていい、会社なんて行かないほうがいい、みたいなことを私は30年くらい思っていた、言っていた。だが驚くなかれ、今それが実現している。そして、それがどれほどまずいかを初めてじわじわ感じつつあるものの、それがそれほどまずいわけではないことも初めてうっすら感じつつある。
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https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-okabe-5
「緊急事態宣言、現時点での効果をどう見るか?」(岡部信彦さんインタビュー)
《症状がはっきりせず、受診せずに治った人は多いとは思います。でももし、そんな患者さんが数十倍、数百倍いたら、当然原因不明の重症者や死亡者がどこかで増加しているはずです。その様子は現在は見えていません》
《しかし、一般の方々には見えないところですが、新型コロナの感染者を診る医療機関は相当カツカツの状況でやっています。重症者を含むたくさんの入院患者さんの治療、フォローアップで、疲弊しています。/そして症状は軽いけれど検査陽性の患者さんのお世話も同じ医療機関でやっています》
《そこが一番解決しなければいけないところだと思います。医療機関の疲弊は、患者さんの不利益に結びつきます》
とはいえ「医療機関の役割分担は進み始めている」《病院に新規の患者さん、重症の患者さん、中~軽症の患者さん、さらに回復したが退院まで至っていない患者さんなどでぎっちりいた患者さんが、ホテルなどの滞在施設に移ったり、自宅に移ったりし始めています》
岡部さんのインタビューは今回も、見出しにできるような際立って良い話はないが、見出しにできるような際立って悪い話もない。実際、日本の医療は今そんなところなのだろう。大変な苦労を重ねつつも、全体としてはどうにか持ちこたえている。
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「緊急事態宣言延長へ 政府調整、全国対象に1カ月程度」(日本経済新聞)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58626910Z20C20A4MM8000
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(4月30日)
新型コロナの政策や世相は「安全か危険か」より「安心か不安か」が実際に大きく支配しているように見える。安全か危険かは客観的に判断できそうだが、安心か不安かは政策や世相と循環するなかで揺れてしまうと思う。そして安心か不安かは、不安のほうに過剰に不当に振れていると私は思う。