東京永久観光

【2019 輪廻転生】

がんはお前だ

なんとフセインが拘束された! しかしこのフセインというやつ、イラクにとって世界にとって100パーセント厄介者であると考えて絶対間違いないのかどうか。というのも、たとえばコレステロールというやつは、これまでずっと動脈硬化を引き起こすからと監視と除去に努めてきた。ところが近ごろはそう毛嫌いしなくてもいいという話になっているではないか。こちら読売の記事には、総コレステロール値の高い人のほうが、がんによる死亡が少なかった、全体の死亡率も低かったという調査結果が出ている。動脈硬化から直結するはずの脳卒中すら少なかったとの報告もある。「なんだ騙された」「今さら困っちゃうよ」。好きな肉食を我慢してきた人なら、そんな気持ちだろうか。読売の記事もう1つ週刊朝日もこの話題を取り上げた。●なお、コレステロールにはいわゆる善玉と悪玉がありその関連を踏まえる必要がある。というか、じつは今回捕まったのは善玉フセインであって、悪玉のほうはまだ穴蔵の壁にぴたっとこびりついたまま、だったりするのではないか。悪玉は粒子が小さいので測定しにくいというし。●「でも大量破壊兵器だけはもう何がなんでも減らせばいいんでしょ? 先生!」「ええまあそうですが、検査結果をみると正常値ですよ」。じゃあ、ブッシュのバカ値が極限まで高いという診断だけは金輪際くつがえらないよう、そこんとこよろしく。