映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』がアマゾンプライムにあったので視聴した。
現在の日本の問いとしても切実に響く。ナショナリストかコスモポリタンか。コミュニタリアンかリベラリストか。すなわち「天皇」と一言言って三島と共闘できるのかできるわけないのか。
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芥正彦という人の弁舌が、当時も現在も、三島を超えるほどの強烈な印象を残す。宝島別冊『わかりたいあなたのための現代思想・入門』の小阪修平さんが登壇していたことが知られているが、初めて見た。歯が一本欠けているのがユーモラスでよかった。生きていたら何を語ったろうか。
たまたま先崎彰容『国家の尊厳』(新潮新書)を読んでおり、三島由紀夫の天皇に関する思想が分析されていて新鮮に感じていたところだった。日本に天皇があるのは、アイスランドに火山があったり、オーストラリアにカンガルーがいたりするようなもので、関係ないよと思っても関係ないわけにいかない。