東京永久観光

【2019 輪廻転生】

金銭のゼロサム、時間のゼロサム

政府が国債をばんばん発行して日銀がどしどし購入して、というカラクリの日本の財政というのは、ひょっとしてひょっとしてひょっとして、本当に打ち出の小槌なんだろうかと、信じたくなっているところだが…

「いやいやいや、そんなことあるわけがないです、どうみても破綻寸前です、もはや麻痺してだれもとりあわなくなっていて、ますます絶望的です」といった主旨のことを、落合陽一がホストを務めるニュースピクスの動画で、小説家の真山仁が訴えていた(落合陽一と佐々木紀彦も認識は完全一致)

そんなわけで、日本のデフォルトをテーマにした『オペレーションZ』という真山仁の新しい小説を、ちょっと読んでいる。経済小説というジャンルだと思うが、それよりも官僚小説という趣だったり、しだいに記者小説というムードも出てきた。政権批判ばかりの「暁光新聞」がディスられている。

しかし最初の問いに戻るが、国の財布というものは、あるいはそもそも貨幣や金融や経済というものは、べつに単純なゼロサムではなく、私は知らないけどいろいろ素敵なカラクリがどこかにあって、まあどうにかなるんじゃないかという異端信仰を捨てきれないところもある。真山「いやいやいや…」

それにしても、仮にお金はゼロサムではなく互いに借金しても全員ハッピーになりうる、のだとしても、時間だけはゼロサムであり、つまり、誰かからメールがきて「お願いします」と言われると、私の時間が減りちょうどその分 相手の時間が増える。そこで別の誰かに電話して「頼みます」と時間借金。

https://www.shinchosha.co.jp/book/323323/

https://newspicks.com/live-movie/221?utm_source=twitter&utm_medium=post&utm_campaign=wo_zaisei_organic