東京永久観光

【2019 輪廻転生】

矛盾のある公理系ではあらゆる命題が真(とかいうんじゃなかったっけ?)


以下を読んだ。

<ジョンレモンさんと茂木さんのやりとり(上杉さんも) http://togetter.com/li/514969


その感想――

「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである」(アンナ・カレーニナ)そうだが、これを読んで思ったのは、「誠実な言論はどれも似たものだが、不誠実な言論はいずれもそれぞれに不誠実なものである」ということだった。

ポイントは、「それらの言論が誠実であれば最終的には一致する」ということだ。
言い換えれば、言論を一致させる方法や態度は1つしかないのだ。一致させない方法や態度は次から次へといくらでも思いつけるのに対し。


説明しよう!】 どうやら、この人の頭のなかでは、「私はワシントン・ポストの記者からそれを聞いたんです」が正しく、かつ「私はワシントン・ポストの記者からそれを聞かなかったんです」も正しいみたいな、へんてこりんな状態が成立している。かくのごとき「ある命題とそれを否定する命題の両方が真であること」を「矛盾」という。そんなへんてこりんが許される独特世界においては、いかなる命題であっても無理くりに正しさが証明できてしまう。彼の長々とした弁舌はそのへんてこりんな証明そのもの。「矛盾のある公理系ではあらゆる命題が真」とは、そんなような意味。