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【2019 輪廻転生】

無限の始まり の検索結果:

2022年 読書記録

…る」のか?(再読) 無限の始まり/デイヴィッド・ドイッチュ(再読) 意味と目的の世界――生物学の哲学から/ルース・G・ミリカン 創発する生命――化学的起源から構成的生物学へ/ピエル・ルイジ・ルイージ <社会> テロリストの誕生――イスラム過激派テロの虚像と実像/国末憲人 安保論争/細谷雄一(ちくま新書) 22世紀の民主主義――選挙はアルゴリズムになり 政治家はネコになる/成田悠輔 ドキュメント 戦争広告代理店――情報操作とボスニア紛争/高木徹 和解のために――教科書・慰安婦・…

いつか死ぬという公理系、いつまでも死なないという公理系

…ッド・ドイッチュが『無限の始まり』で《計算や証明は物理プロセスだ》と書いていたのを、ぼんやりではなくはっきり思い出す。「物理学と数学とは違う」にとどまらず「数学は物理学を超えない」という強い主張かもしれないから。https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2022/01/11/232858 しかしさらに言うなら、それでも私たちは無限というものを理解できる(気がする)。少なくとも無限を定義できる。宇宙に実在しないかもしれないものを私たちが自在に思…

シンギュラリティと大きな物語

…ほど読み続けている『無限の始まり』(デイヴィッド・ドイッチュ)は<最後に科学は勝つ♪>と明瞭に宣言する。今回の論考とはくっきり対照的だ。 とはいえ、《あまり指摘されないのだが、2010年代は思想史的には「大きな物語」が復活した時代だったといえる》という洞察には、まさに目が覚める思いだ。 私たちは、神様を信じきれず、近代を信じきれず、共産主義も信じきれなかった。「大きな物語」は息の根を止められたことになっていたのに! (4月22日) さて。改めて問う――「シンギュラリティとは大…

★無限の始まり(再再再読)〜言語の万能性

…った。そんなことが『無限の始まり』(デイヴィッド・ドイッチュ)に書いてある。 ものごとはなんでも普遍性が史上のどこかで獲得されると以後は万能性を示すと。 言語はどうだろう? あらゆることを言い表せるのか? 言い表せるような気がするが、それはそれとして。もしそうなら、SNSなどの顔文字もあらゆることを言い表せるのか。そうなりうるのか? もし私たちが今の言語をもたず顔文字だけをもっていたら、世界はどう表せるのか? どう見えるのか? 言語というものの有り様に圧倒される人は少ないが、…

★無限の始まり/デイヴィッド・ドイッチュ(再再再読)

…のが正解。たとえば『無限の始まり』(デイヴィッド・ドイッチュ)。年末から再読している。すこぶる集中せざるをえない。 http://www.intershift.jp/w_mugen.html * (1月21日) 今年は『無限の始まり』(デイヴィッド・ドイッチュ)をずっと読むことになりそうだ。どの章も「これがズバっとわかったらすごいことになる」と思えるのに、なかなかわからず通読できていない。しかし今回は冒頭から熟読しつつ7割はうなずいているので偉いと思う(私が) 第8章「無限を…

2021年 読書記録/映画鑑賞記録

…★相対化する知性 ★無限の始まり ※継続 <科学> ★新 大学生物学の教科書 ★タコの心身問題 ★言葉を使う動物たち ★世界はありのままに見ることができない ★高校物理再入門 ★生命とは何か <哲学> ★死とは何か ★現代哲学の最前線 <社会> ★新プロパガンダ論 ★国家の尊厳 ★超空気支配社会 ★「低度」外国人材 ★福島原発事故10年検証委員会 民間事故最終報告書 ★シャルリ・エブド事件を考える ★限界から始まる <歴史> ★地ひらく(福田和也) ★キリスト教の幼年期 ★中…

近代科学の水準、近代音楽の水準

…あると言うわけだ(『無限の始まり』) それと同じく、近代西洋音楽が粋を極めてきたと思われる、たとえばその音階やピアノという装置やピアノ曲などの創作物が、地球外にさまざまな知性があったとした場合に彼らが発見したり発明したりする音楽の普遍的な最高水準に、「迫れるわけがない」わけでもないのではないかと、私はふと思う。 今回たまたまショパンコンクールを少し視聴してみた感想。 https://ontomo-mag.com/article/event/18th-chopin-compet…

2020年 読書記録/映画鑑賞記録

…」のか? ※再読 ★無限の始まり ※再読 ★〈現実〉とは何か/西郷 甲矢人・田口 茂 ★クオリアと人工意識/茂木健一郎 <哲学・人生> ★誰も教えてくれなかった「死」の哲学入門 ★急に具合が悪くなる <仏教> ★仏教思想のゼロポイント <思想> ★哲学問答2020 <心理学> ★感情心理学・入門 ★感情とはそもそも何なのか <経済学> ★日本史に学ぶマネーの論理 ★成熟社会の経済学 ★マネーの魔術師 ★円高・デフレが日本を救う ★貨幣という謎 ★スティグリッツ入門経済…

夏の宿題(続き)

『無限の始まり』(デイヴィッド・ドイッチュ)をまた読んでいる。 「夏の宿題」の参考書、もしくは「夏の宿題」そのもの。 ◎ 無限の始まり ◎ 夏の宿題 ドイッチュは量子論の「多世界解釈」をマジに信じていることが知られている。同書のその章を初めて読んだ。独自のたとえ話による解説が続く。うっすらイメージできるようになる。しかし難しい。 多宇宙は、互いに代替可能であることが、その本質的な性質であると、ドイッチュは強調する。代替可能性とは? 銀行口座に入っている100ドルから1ドルを引…

★世界はなぜ「ある」のか?/ジム・ホルト

…・ドイッチュ。著書『無限の始まり』が私には最重要の1冊。だが、ホルトの筆によって天然キャラが立ちまくる。とりわけ、入った部屋の乱雑さ。 《「だらしなさの国際基準を設定している」ことで有名なのは知っていたが、その眺めは、むしろ屋内堆肥化の実験のように見えた》 《ソファーには、ほとんどティーンエイジャーかと思うような、赤みがかった金髪の若い美人が座っており、マカロニチーズを食べていた。ドイッチュは彼女に「ルーリー」と呼びかけた。ルーリーはソファーで少しずれて、場所を空けてくれた。…

2015年の読書記録

…1 <自然科学> ★無限の始まり(継続) http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20151026/p1 http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20150923/p1 http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20150222/p1 ★人工知能 人類最悪にして最後の発明 ★知のトップランナー149人の美しいセオリー http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20150222/p1 ★進化 生…

★無限の始まり(感想の続き 久しぶりに)

…思うが、このあいだ『無限の始まり』を再読し、私としては改めて明瞭になったのだった。「創発」というキーワードもここに一緒に書いておいたほうがよいだろう。還元主義では説明できないようなレベルや極大規模の現象を指す用語だと思えばよいか。さっきの話に戻れば、マクロ経済が創発の現象なら、「マクロ平和」も創発の現象じゃないかと、ふと思ったということ。「マクロ平和」って何だそれ?ということになるが、今思いついた言葉だから仕方ない。ともあれ、ミクロ平和は長年私の信条だった(要するに「私は戦争…

★タオは笑っている/R.S.スマリヤン

…ぐあい。 実は最近『無限の始まり』をまたもや再読・熟読し、言葉による定義や説明の地獄訓練を受けているかんじだったので、こっちの本のあまりの軽やかさはオアシスのようだ。ページはどんどん進む。いや秋の微風が勝手にめくってくれる。『タオは笑っている』は、文章自体はとてもシンプルだが、そうした言語による説明ではどうしても漏れるものがあることを伝えようとしている。実際、言葉にできることは限られている。言語の外にあるぼんやりとした世界のほうが明らかに果てしない。たぶん。しかもそれは遠くに…

★知のトップランナー149人の美しいセオリー

…て、昨年出会った本『無限の始まり』がまた、その「科学=説明」とは何ぞやがテーマだったかな、ということにも思い至る) 他にどんな回答があるのか。ほんの少しはわかりそうとか、これはどうせわからないにしてもぜひ知りたいとか思うものを挙げてみると――○ 熱力学の第二法則に対するボルツマンの説明 ○ 数学的実体か、自然の実体か? ○ アインシュタインは、なぜ重力は普遍的なのかを説明する ○ なぜ私たちの世界は理解可能なのか? ○ 本質的な物質の次のレベル ○ 観察者が観察する ○ 私た…

2014年の読書記録 (2)

★無限の始まり/デイヴィド・ドイッチュ 今年の始めに読み始め「これはすごい!」と思って全力を傾けてページをめくった。が、いったん中断。すぐ再開をと思いながら、とうとう年が終わってしまった。1年間に理解できることはそう多くないのだと、ありありと実感した。一生かけたってそう多くないということだ。過去の感想は以下。 ・http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20140406/p1 ・http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20140223…

★無限の始まり/デイヴィッド・ドイッチュ 

…人々をユニバーサル・コンストラクターにもしているのである。》実際、コンピュータ自体がいくら普遍であっても、人間がいなければ動かない。他のあらゆるテクノロジーも同じだ。 ◎『無限の始まり』について、すでに以下も記した。 ・http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20140223/p1 ・http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20140215/p1 ・http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20140201/p1

トートロ爺(悪魔の世界)

…だからだという。(★無限の始まり/デイヴィッド・ドイッチュ asin:4772695370)知識? すなわち、生物進化では、環境への適応を担うのは遺伝情報として蓄積された知識だと見るのだ。さらに、人間が推量と実験によって知識を生み出すように、遺伝子も突然変異という推量と自然選択という実験を繰り返して知識を生み出している、というふうにまとめる。こうした観点は独創的なのだろうが、堂々たる主張を読んでいるとなんだか当たり前だったようにも思えてくる。(あるいは、こうした議論においては…

無限の始まり/デイヴィッド・ドイッチュ

…忙しくなってきた。 無限の始まり : ひとはなぜ限りない可能性をもつのか作者: デイヴィッド・ドイッチュ,熊谷玲美,田沢恭子,松井信彦出版社/メーカー: インターシフト発売日: 2013/10/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (19件) を見る * 先日「おまえのゲノムでは無理なのだ」として、マーク・ハウザーの「人間の知性の限界」に関する見解に触れたが、ドイッチュはこの見解にも反対するのだろう。→http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/201…

割烹着という刺激によって細分化した科学研究が初期化しないとも限らない?

…空想する。たまたま『無限の始まり』(デイヴィッド・ドイッチュ)という本を読み始めたのだが、これはそうした人間の思考(哲学や科学)の万能性について書いているのではないかと、期待している。 ** 刺激によって細胞が初期化されるのは、手塚治虫の漫画で混乱したキャラクターが突如ヒョウタンツギに変身するようなもの? *** その後になって、STAP研究の捏造騒動がもちあがり、さらにいろいろ思った。 <4月3日・理化学研究所 会見>捏造の捏はこねるという意味らしい。改竄はマウスか! とい…