時空のバカ! ──いやちがった「時空の場化」だった。
『時空の哲学と現代宇宙論』(藤田翔)という本の小見出しから。
「時空とは実体なのか関係なのか」という根本の問いを、相対性理論を通して分析していくようだ。どうやら、実体でもあり関係でもあるような場という何かに接近するのだろう。
少し前から読んでいる『物理学の哲学入門 Ⅰ 空間と時間』とは、まるで双子のような本だ。同じことを2回教わると、多少本当にわかってくるのが面白い。
それにしても、どちらも「物理学の哲学」の本だ。物理学が難しくてわからないのに、物理学の哲学がわかるのか、と自分でツッコミを入れているが、どうせ回り道(哲学経由)しかできないのなら、それでたどり着くところ(なんらかの物理学理解)に、無謀にも期待して、まあ良しとしよう。
実のところ、相対性理論をめぐる哲学を経由して相対性理論がこれまでになく理解できてくる実感がある。もちろん、時間や空間をめぐる科学哲学が嫌いではないこともわかってくるが、それは副産物であり、時間とは何か・空間とは何かを本当に物理学的に知りたいのだということも、わかってくる。