普通の事務仕事であっても、感情労働の側面は大きい。メールなど書きながらそう気づく。伝える内容より、それを包むムードのほうが、ときには分量が多いし苦心も多いように思われますが、いかがでしょうか。ご承知おきたまわれば幸いに存じます。どうぞよろしく御座候。
ところで先日『感情心理学・入門』(有斐閣アルマ)という本を読んだ。心理学の説明というのは、自分ではありありとわかっていても言葉にしようとするとややこしくて面倒なことを、必要にして十分な用語と構図で淡々粛々と整理する。「ああほんとにそうだなあ」といつも思う。
心理学は今ははやりとは言えないだろうが、かなり歴史があり、領域は幅広く、理論は磨き抜かれている(手垢もついている?) エイジングとでもいうべき信頼と安定。
さてでは感情とは何だろう。「悲しいから泣くのか? 泣くから悲しいのか」というおなじみの問いは、やはり核心に至る一つの道のようだ。