ヒヤリ、ハット、ハラリ? やはり深いところを問うている。
《私たちは突然、実際には母よりも遥かに私のことを知っている、全く新しい種類の「存在」を作り出しているわけです。しかもその「存在」であるAIのメンターと私が、どのような関係性になるのか。そのことについては、文化的、歴史的な事象で参考になるものが全くないんです》(ハラリ)
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(7月14日)
この時期のBGM。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm21840508
Water Color 大滝詠一 (ナイアガラトライアングル vol.2/1982年)
同時期に聴いていた好みの歌というのは、かけがえがない。そもそもそんなに多くないし、あとから勝手に追加できない。
私が懐かしいと思うはずの歌がはどれで、どんな感じか、人工知能は私以上に知っていてさっと示してくれる。そんな時代がもう来ているのかもしれない。しかし、人工知能は「懐かしい」がわかるのか? わかるのか?
ところで先日の記事で、ハラリは人工知能を「アルゴリズム」と呼び、オードリー・タンは「コード」と呼んでいた。じゃあ人間知能をどう呼ぼう。「ニューロン」? それとも「ホルモン?」
それはそれとして、人工知能は、私が「ああこれ懐かしい」とおもう歌を、1つ捏造するくらいは平気でやれるのだろう。とはいえ、じつは人間の懐かしさというのも、なかなかあやしい。ニューロンやホルモンがそれをまったく捏造していないとは言い切れない。