東京永久観光

【2019 輪廻転生】

立岩真也さん

https://www.youtube.com/watch?v=bZWFrOmObkU

立岩真也さん《死ぬこと、あるいは、死なせることに関して言えば、生きたいという人が生きられるようになった、そのあとだったら、死ぬことについても、決めたり考えたりもしていいかな》《そういう結論になります》

安楽死や相模原の事件をめぐって語っている。ただし引用部分は、立岩さんの方針のようなものにすぎず、立岩さんは考えること自体をとりわけすすめるわけではなく、生きていく手段や実践として考えざるをえないことを考えよう、といったスタンスだと思われる。

 

立岩さんの本『私的所有論』を昔読んだっけ? と思い、自分のブログを検索したが出て来ない。次にパソコンを検索したらメモが出てきた。2005年4月。21世紀もだいぶ生きたな〜という毎度の感想に到る。

実はブログのために書いた感想文がまとめてあった。しかしなんとなくはばかられて載せなかったとも記してあった。せっかくなので、それをそのままその日付でアップすることにした(以下)

https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2020/04/05/000000_1

そのあとには、2007年に、立岩真也さんと稲葉振一郎さんの対談本『所有と国家のゆくえ』も読んだ。以下はそのときの感想。

https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/20070414/p1

こちらは両者の考えの違いを探り出すような議論なので、立岩さんの考えの際立った独特さ、そして、その微妙さが、かなりよく見えてくる印象だ。

 

立岩さんは、立命館大学大学院・先端総合学術研究科に所属しているようだが、ここって、個人的にとても興味深い人の名が、いくつも並んでいる。

死ぬとか生きるとか、働くべきか働くべきではないかとか、そんなことを、1か月でも1年でも、ずっと考えたり話したりしてよいような場所なんて、今どきの日本のどこにあるか…と絶望的になるけれど、やはり大学というところなら、少なくとも一部には、そうした場所が潜んでいるのかもしれない。