東京永久観光

【2019 輪廻転生】

集団免疫考

(4月22日)

乾布摩擦をする気分で池田信夫さんの見解を読む。

http://agora-web.jp/archives/2045584.html

「日本人はすでに新型コロナの「集団免疫」をもっているのか」

 

「感染者数、実際は55倍も 新型コロナ抗体検査で推計―米ロサンゼル」(時事通信

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020042100822&g=int

そうであればこの感染症は致死率や重症化率がそうとう低いことになる! 

 

(4月23日)

慶應大病院「新型コロナ以外」入院患者、5.97%で陽性

(m3com)

http://www.m3.com/news/iryoishin/759411?

http://www.hosp.keio.ac.jp/oshirase/important/detail/40171/

このとおり人口の6%がすでに感染しているとしたら。16〜7人に1人。東京都では80万人程度。そしてこのとおりなら、発症率・重症化率・致死率いずれもそうとう低いことになる。どうなんだろう?

この数値5.97%は、ロサンゼルスの抗体検査で示されたという保持者4.1%とも近い。

この数値がどこまで信頼できるかは不明だが、改めて計算:

東京都の感染者が80万人程度、そして東京都の死亡者が発表どおり80人程度とするなら、感染して死亡するのは1万人に1人、致死率0.01%ということになる。

仮に、東京都民およそ1300万人が全員感染した場合、単純計算すれば、致死者は1300人。

 

同じようなデータがあることを忘れていた。ダイヤモンド・プリンセス号。感染者は712人で亡くなった方は13人。1.8%と高い。

これを無視はできない。ここまでの話も振り出しに戻る。いやむしろ、ダイヤモンド・プリンセス号における感染者と死亡者の比率こそ、確実なデータとみるべきだろう。

では今度は、死亡者/感染者=0.018の設定で、東京都の実際の感染数を推算してみると、死亡数81÷0.018=4500人。

…これだと現在の感染報告数(3320人)とあまり差がなくなってしまう。これはこれで違和感ありあり(実際の感染数は報告数よりずっと多いに違いないという違和感)。

 

結論は先送り。

 

=補足= 感染者が多いのは悪いこと。致死率が低いのは良いこと。2つは別のこと。感染者が多くても少なくても、致死率が低いのは常に良いこと。

 

(4月24日)

「NY州、3000人対象に新型コロナ抗体検査 14%が陽性」(ロイター)

https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-usa-new-york-idJPKCN2253DN

 

(4月30日)

「抗体検査5.9%陽性 市中感染の可能性 都内の希望者200人調査」(東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020043090070748.html

奇しくも慶應大学病院PCR検査とほぼ同じ数値。問題は、これが「悪いニュース」なのか「良いニュース」なのか、だろう。