https://tokyocat.hatenadiary.jp/entry/2019/05/03/から続く
『存在の耐えられない軽さ』。巻末の訳者解説(西永良成)は、この小説を音楽の「対位法」に見立てる。また緩急の変化に注目し7つの部ごとにページ数を章の数で割りアレグロ、モデラート、アダージョなどと評する。奇妙な誘惑と不穏のうちに一気に読み進んだこの感触は、たしかにそんな感じだ!
多彩で複雑な小説なのだが、この解説はまた、チェコの歴史、哲学的問答、人生の実存性、小説って何だろうといった、読めば必ず気になる観点を、いずれも絡めて解きほぐし、さっと核心に連れて行く。読んだあとの風邪がこじれて重いインフルエンザにかかってしまった気分だ(また連休にするか)
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