東京永久観光

【2019 輪廻転生】

★『ゲンロンβ27』「観光客の哲学の余白に 第12回 触視的平面の誕生(3)」(東浩紀)

今の私たちしか出会っていないこれっていったい何だろうね、という得も言われぬモヤモヤに、今回もズバリ名が与えられた。それは《映画(視覚的平面)からタッチパネル(触視的平面)への変化》なのだと。

しかもそこに「ヒトラーからトランプへの変化」が重ねられる。《トランプの支持者は、スマホのユーザーのようにただたんにトランプというアイコンを「いじっている」だけなのではないか?》と。毎度ながら感嘆するしかない。

http://ch.nicovideo.jp/fukuichikankoproject/blomaga/ar1622772

この論考はいつも、軽業(アクロバット)か、はたまた幻影(イリュージョン)か、といった印象だ。いや、そもそも批評が流布するためにはアクロバットやイリュージョンは不可欠なのかもしれない。

そんなことを思いながら、さっきGoogleマップを使っていたら、いつのまにか宇宙空間にまで拡張されているではないか。火星とか土星の衛星までグイグイ(GUI GUI?)と手探りできるのだった。