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【2019 輪廻転生】

マルクス・ガブリエル

《私たちの知性は、視覚や触覚などの感覚と同じように、生物学的に複雑な有機体として、物理的な宇宙に適応しています。その意味で、思考することとは、見ることや触ることと同様、一種の感覚の様式なのです》(下記URLより)

https://news.yahoo.co.jp/feature/1016

この引用は大変なことを言っている。思考することは世界を感受するかなり特殊なモードだろうが、考えてみれば、見ることや触ることだって同じく世界を感受するかなり特殊なモードだとも言える。

しかし、だったら逆に、視覚や触覚が実はいくらか普遍的であるとしたら、思考も同じようにいくらか普遍的であってもおかしくない。

そうすると、マルクス・ガブリエルさんが科学主義に対して懐疑的であるようにみえるところに、私は懐疑的にならざるをえない。科学するというのは、これまた特殊なモードだが、この宇宙で思考が行われることが奇妙でないのであれば、この宇宙で科学が行われることも、べつに奇妙ではないだろう。

主語の大きさ選手権大会にエントリー。