東京永久観光

【2019 輪廻転生】

膨大と無限の間

年収1億というのはかろうじて想像できるが、人口1億とか男性が35億なんてのはじつは想像できないスケールだろう。そのなかで自分が関わる人の数のスケールなど どれほど小さいかを自覚しないといけない。

しかし興味があるのは、1億人あるいは76億人が全員ツイッターフェイスブックをしたときに、私のタイムラインが他の誰かのタイムラインと完全に一致する確率が、いくらかは高くなるのか、それとも1億人いようが76億人いようが確率はほぼゼロに近いのか、ということ。

これは、銀河や惑星系がいったい何億あったら、地球とまったく同じような星がありうるのか、という疑問に似ている。

あるいは、人類が過去から未来まで、いったいくつの歌が作られれば、たとえば荒井由実の「晩夏(ひとりの季節)」とまったく同じ旋律と歌詞の作品が、偶然にできてくるのだろう、という疑問に似ている。


べつに「晩夏(ひとりの季節)」でなくてもいいが、たまたま最近、ああいい歌だな〜と思ったから。

《ゆく夏に 名残る暑さは 夕焼けを 吸って燃え立つ 葉鶏頭 秋風の 心細さは コスモス》《シドレミシ シドレミレドミ シドレミシ》

次のブログがとても参考になる。
http://basel3.hatenablog.com/entry/20131202/1385910000


数が億の場合ですら確率がわからない者が、数が無限の場合なんて言及してはならないし、これからまったく間違ったことを言うかもしれないが――

人の数が無限だったらあらゆる人がいるはず、歌の数が無限だったらあらゆる歌があるはず、星の数が無限だったらあらゆる星があるはず(だと思う)

無限というのは、異常を超え狂気を超え、想像も絶対にできない世界なのだろう。千角形も億角形も想像できないとしても理解はできる。では無限角形は? 想像できないだけでなく理解もできないだろう。

(だいたい想像とは何だろう・理解とは何だろうという気もしてくるが…)

無限に関する薀蓄としては、自然数無理数もどちらも無限だが、両者の無限は「同格」ではなく、自然数の無限より無理数の無限のほうが濃度が高い、というのがある。自然数は順番に数えていくことができる無限だが、無理数は順番に数えていくことができない無限だ(とか)

人口76億のこの地球上で、いま無限についてテキトーなことをツイートした人が他にもいる確率は? いまカーリングの練習中でまさにストーンを投げたばかりの人がどこかにいる確率は?

そういえば、私はむかしストレートフラッシュが出たことがあるのだが、ポーカーをどれくらい繰り返したら、出ても不思議ではないのだろう? バクテリアみたいなものやサルみたいなもののゲノムが、どれくらいコピーを繰り返したら、人間のゲノムが出来てきても不思議ではないのだろう?

生物の進化は、途方もない回数の複製の果てではあるけれど、けっして無限の複製がすでに繰り返されたはずはない。

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(補足)なるほど「無限角形とは円のことだ」という捉え方もあるのか!

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ふと気づいたが、私のツイート数、8000になった。無限と比べなくても、まったく少ない。

How many tweets must a man write down before you call him a man ?