https://twitter.com/masato009/status/967795301615419392
上記ツイートをきっかけに以下――
『青春の殺人者』の映像とエンディング曲「 It's Good to Be Home Aga」が、Youtubeにあった(下)
https://www.youtube.com/watch?v=qEy7BZqJbts
この映画『青春の殺人者』とこのエンディング曲「It's Good to Be Home Again」をめぐる、私の長い感想文(下)
http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20081116/p1
この感想文では、高度成長〜高度消費という現代日本の変遷をめぐってあれこれ書いた。しかしそれももう10年前か。1976年(映画公開の年)も懐かしいが、2008年も少し懐かしい。
感想文の末尾のリンクをたどり、『太陽を盗んだ男』(同 長谷川和彦監督)さらに『田園に死す』(寺山修司監督)の感想文も読み返す。そうだそのころ「はてなダイアリー映画百選」という企画があったのだった! はてなダイアリー、まるでちょっと古代ギリシャみたいだった?
日本社会の「高度成長」や「高度消費」は、だれにもコントロールできない時代の流れだったわけで、当時のあらゆる映画に背景放射のごとく写り込んでいるのだろうが、『青春の殺人者』と並んでとりわけ印象深いのは、『さらば愛しき大地』(柳町光男 1976)と『遠雷』(根岸吉太郎 1981)か。
『さらば愛しき大地』の感想文(下)
http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20110723/p1
『遠雷』の感想文(下)
http://d.hatena.ne.jp/tokyocat/20111216/p1
そして今日ひとつ強く思ったこと――
戦後の高度成長とその歪みみたいなことは、日本に10年単位で遅れつつも、東アジアや東南アジアそれぞれの国がまた、それぞれ似たようなルートでたどってきたと思う。しかしそんなこととしみじみ振り返っているうちに、日本社会はなんとまあ、気がつけばすっかり「高度衰退」の坂道を転がり落ちているではないか。あれよあれよと。
個人が生きている間に、社会というものは、これほど急カーブの上昇と下降を示すものなのかと、めまいを覚える。人生は長いようで短いが、国の輝かしきハイライトの時代は、もっと短いひとときにすぎないということなのだろう。