東京永久観光

【2019 輪廻転生】

ひとりの声だけがメディア


私たちはメディアが分散した時代を生きている。それどころか、ツイッターばっかり見ていると、毎日たいていのことを、ツイートという「まるきり個人のメディア」を通して知る。昭和のころからすればずいぶん遠いところに来た。

たとえば、いつミサイルが半島から、あるいは、いつ都庁から飛んでくるのか、といった大変な情報すら、そのつどたった一人で読むだれか一人のツイートだけをわりと頼りにしているのであり、そういう意味では、テレビも新聞も書物もなかった原始的な状況に戻ったのかもしれない。


「ことばの起源―猿の毛づくろい、人のゴシップ」という話とか思い出す。ただし、本当の原始時代と異なるのは、100人の声でも200人の声でも、今の私たちは、ほとんど瞬時にほとんど同時に聞き取っている、ということだろう。なんということ。だんだん猿でも人でもなくなっていく私たち…

★ことばの起源―猿の毛づくろい、人のゴシップ/ロビン・ダンバー(未読)
 ことばの起源―猿の毛づくろい、人のゴシップ


ことばを口で言い、耳で聞く時代と、ことばを字で書き、目で見る時代とは、大きく異っていたように、今どきは、ことばを、へんてこなツールで送り出し、へんてこなツールで受け取る。いや、ことば自体も、ひょっとして、ことばに似たへんてこななにかかもしれない。

直感的に形容すれば、言語を身体で理解している、というより、情報を機械で処理している、というのに近い。ますます、♪人工知能になる日も近づいたんだよ。

★さよなら人類/たま
https://www.youtube.com/watch?v=hw7oAFoddiE