東京永久観光

【2019 輪廻転生】

JASRACをめぐって


音楽作品は情報および権利の統一的な管理がかなり行き届いているように思う。

情報管理が行き届いているというのは、とりわけiTunesなどで保管・再生される楽曲の1つ1つに、アーティスト名やタイトルや年代やジャンルなどが、みごとに自動的に付加されていることで感じる。

権利管理が行き届いているというのは、まさにJASRACが仕事をしているということだ。iTunesと異なり人力であることよなあ。一方たとえば漫画なら、漫画喫茶で漫画作品を楽しむ場合に、店には金が入っても、作者に金が入る仕組みはまったくないそうだ(玉井克哉氏のツイートによる)。

そのうち、あらゆる個人のあらゆる創作や労務のひとつひとつが、もれなく自動的に適正に計算され、もれなく自動的に適正に課金される。そんなユートピアなのかディストピアなのかわからないような時代も、そう遠くないのかもしれない。


なめらかな社会とその敵』(鈴木健)で提案されていたPICSYが思い出される。
 なめらかな社会とその敵

『なめらかな社会とその敵』を読んだときの私の感想文。
 (読むと課金…されません)