東京永久観光

【2019 輪廻転生】

★論理トレーニング101題/野矢茂樹


 論理トレーニング101題


この名著を久しぶりに読み味わったのだが、最後になって、ちゃぶ台返しのようなことを記しており、脱力した。以下のとおり:

《論理トレーニングの成果は、親、兄弟、友人、恋人、そしてとりわけ配偶者に対して無分別に発揮してはいけない。(1)初心者がうかつに論理的分析力を発揮して批判すると、(2)少なくとも現在の日本社会においては、人間関係を損ねるおそれがある。刃を研ぎ澄まし、懐中に忍ばせておく。そして、ここぞというときに抜くのである。どういうときが「ここぞ」なのか。残念ながら、本書はそこまでめんどうを見ることはできない。読者諸氏のご自愛を願ってやまない。》


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ところで、以下はつい先日(9月2日)のこと。

★「クラゲや猫は本当に痛みを感じているのか」 そんなことをいつまでも考えてばかりいる者が、私のほかに確実に1人はいる。野矢茂樹先生。

http://www.nhk.or.jp/shinyabin/doga/k04.html

「オトナの教養講座」というか、「コドモの屁理屈講座」というか…

さらにわからないこと1つ。野矢茂樹先生の屁理屈にインタビュアーは「本当に興味を感じているのか」。ふりをしているだけではないのか? 哲学的ゾンビが存在するかどうかはさておき、「コミュニケーション的ゾンビ」は、ありふれた存在だと思われる。