東京永久観光

【2019 輪廻転生】

信じる人類


13日の金曜日だとなんだか不吉な気持ちになり、「きょうこそ断層がずれるんじゃないか」とか、「きょうこそ街角でテロが起こるんじゃないか」とか心配してしまうのは、殺人事件のあった豪邸がいくら安くても住みたくないのと同じなのか。北枕とか、ひのえうまとか、雨男とかと、同じなのか?

中世くらいまでの人々は、神様や仏様や悪魔が本当に周囲にいるように感じられたのだろう。昭和や平成あるいは21世紀になったからといって、その感触は急には消えない。「神様や仏様や悪魔が実在する根拠はないのだ」と100回言い聞かせても、影響は消えない。私もまったく同じ。

それどころか、13日の金曜日や殺人があった住宅をまったく意に介さない人なんて「どうかしている」と通常は思われる。しかし、本当に意に介さない人もいるのではないか。信仰というメンタリティは、LGBTに劣らず多彩なのであり、カムアウトしない「信仰的マイノリティー」が隣にいるのかも。

逆に、13日の金曜日を気にしすぎて「きょうは会社休みます」というマイナーな信仰をもつ人の存在を、知る必要や排斥しない必要もあるだろう。いやホントに、信仰って多彩だと思う。

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