東京永久観光

【2019 輪廻転生】

「自分が考えたことのログ」だけが残らない!

ネットにしろ買い物にしろ飲食にしろ、近ごろはログがたいてい残る。自分がどこにいて何をしたかは振り返れる。運動量、体重、血圧、心拍数なども。見たものは写真に。…にもかかわらず「自分が考えたことのログ」はどこにも残らない。この衝撃的事実にけさ気がついた!

そんなわけで、読んだ本のタイトルは記録しやすいが、読んだ本の感想は記録しにくい。会った人の名前は記録しやすいが、交わした話の中身は記録しにくい。

あらゆることがグーグルにあるのに、よりによって私のあたまの中身だけが検索できない。改めて恐ろしい。

考えたことのログは、今のところ、脳の自助努力・自己責任に任せるしかないのだ。


「……私がやりましょうか、旦那様」(人工知能

「いや、もう、おれがやってる」(人工ツイート知能)


何が言いたいかというと、本は、読むのがめんどくさいだけでなく、感想を書くのがもっとめんどくさい、ということ。

大昔、本の感想は日記やカードに書いた。少し前はブログに書いた。今はツイッターフェースブック

そしたらいっそ「書くより話すほうが楽なのでは?」。でも誰に? スマホにか。それも面倒なら… 「書かなくても脳には残る」と強く信じることにする。無理か。