週刊東洋経済、ピケティ特集の号に、以下の記事も出ていた。
http://toyokeizai.net/articles/-/58760
「G型・L型大学」を提唱した冨山和彦氏へのインタビュー。
純粋な人文・科学の学問に惹かれる私としては非常に困ったことに、説得力がありすぎる。
《反論の中で一番多かったのは、「教員に実学を教えさせるのは、アカデミズムに対する冒涜だ」という大学教員の意見です。でも逆にこの意見こそが、実学の世界で生きていく市井の人たちに対する冒涜ですよ》
《かつて聖書は聖職者の独占物でしたよね。カトリック教会に入ると絵が描いてあって、その絵を見ながら聖職者の説教を聞くしか聖書を学ぶ場はなかった。
でも、グーテンベルクが印刷術を発明したことで聖書と教養がすべての人に解放されたでしょう。それと同じことがネット革命で起きたのです。
七面倒くさい受験勉強をやって大学に入って、大学の近くに住んで、高い授業料を払って毎日通学して……そこまでしなければ教養を与えないというなら、それはかつてのカトリックと発想が同じ。教員が知識の独占者でいたいのでしょう。コアにあるのは、大学教員のものすごい選民意識だと思います》