「湘南新宿ライン りんかい線直通」 この不可思議な響きの２乗はやっぱり心地よい。きのうはこれに乗って国際展示場まで。駅を出るとまさに臨海都市のがらんとしたビルと空の風景が広がる。
その駅には、がん研究会の有明病院がある。入口を入ると天井の広いロビー。奥にタリーズコーヒーがあり、ガラス越しに見える中庭に出て、朝食セットを食べた。テーブルに座るときわめて落ち着いた空間と時間。この日は仕事で来たのだが、いつかまたここに座ることも十分ありうる。それは最後の朝食？
「湘南新宿ライン りんかい線直通 がん研有明病院行き」 それは東京最終観光？
がんが手遅れで見つかると、もう長くは生きられないものの、きょう死ぬとか週末に死ぬということはほとんどない。数ヶ月から１年ほどの「世にも貴重な時間」が与えられる。心臓や脳の発作、交通事故とはそこが大きく違う。それを吉とおもうか凶とおもうか。
