★これからの「正義」の話をしよう
《社会のどこに生まれるかを自分では決められないように、生来の資質も自分では決められない。能力を開花させるために努力するという優れた性質を備えているからと言って、そのは自分にその価値があるからだと考えるのも問題だ。》(ロールズ)=鬼澤忍訳=
そうだ、ここまで言ってくれるとすっきりだ。でもこれって、オレも昔からずっと思ってたなあ… という人は少なくないのではないかと思う。しかしそれはそれとして、ロールズの考えを、この本はじつにうまくかみ砕いて紹介してくれているんじゃないだろうか。(ただし、著者サンデルはこのロールズへの反論をこのあと試みていく)
マルクスの考え(共産主義)を理解はしてもそれに共感しない人は多い。ロールズについてはどうだろう。本当に理解すれば共感するのではないか。共感しない人はじつは理解が不足しているのではないか。
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おとといの夜、NHK-BSでアメリカ映画のジャンル別ベスト 10というのをやっていた。ヒッチコックの『ダイヤルMを回せ』、アル・パチーノ『スカー・フェース』を見たことがなかったので、昨夜ツタヤに借りに行ったら、どちらも借りられていた。たぶん、同じ番組を見た人だろう。
★代わりに、タランティーノ『パルプ・フィクション』を借りてきた。
久しぶり。偏執的で綱渡り的な展開がこれでもかこれでもかと詰め込まれている。面白いとしかいいようがない。パルプ・フィクションも、ベスト10に入っていた。何のジャンルだっけ?
ギャング映画か。 http://piro-q.cocolog-nifty.com/nandara/2010/05/10afi-fd21.html
★その前夜は『ゴールデンスランバー』をみた。
伊坂幸太郎作&中村義洋監督の作品は、『アヒルと鴨のコインロッカー』『フィッシュストーリー』も見たが、これが一番かも。アヒルと鴨も面白かったが、濱田岳の役がこっちのほうはぴったりはまっていると感じた。