東京永久観光

【2019 輪廻転生】

路傍のつぶやき、路傍の私 

インターネットが便利になって以降、非常に多くの情報(送り手)に触れられるようになっただけでなく、それをどう受けとめたかという受け手の情報も無数に触れられるようになった。

そうすると、自分がいかに少しのものにしか触れてないかだけでなく、自分がそれらをいかに狭くしか受けとめることができていないかもまた、ありありと見えてしまう。

本当に素晴らしい情報の送り手もいるし、本当に素晴らしい情報の受け手もいる。ぜんぜん知らなかった素晴らしい本が無数にあれば、ぜんぜん知らなかった素晴らしい本の読み方も無数にあるということ。

要するに、自分にできることの限界がありありと見えてしまうということだ。自分の時間だけでなく自分のキャパシティーの限界。

どうしたらいいのか。できるだけ良いものを選んで、できるだけ良く触れるしかない。

この世にはつまらないものやくだらないものが多く、しかも自分もまたたいていはその程度の考えや関わりしか産み出せないのだとしても(したら)、だったら、できるかぎり素晴らしい考えや関わりが垣間見える断面だけに触れるようにしたい。それくらいならできるかもしれない。

しかし、そうした素晴らしい断片を作り出す、見つけ出すというのは、なかなか難しい。人との触れあいであれ、本との触れあいであれ、ツイッターとの触れあいであれ。しかし、それは皆無ではないだろう。少ない時間や能力しかないなら、できるかぎり良い断片だけを作り出したり探し出したりしたい。

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ワールドカップ日本×デンマークのテレビが終わって、ふと窓の外をみたら、朝焼けだった。不規則生活が続いており、そのまま仕事に出かけた。今週はじりじりと忙しく、あっというまに終わった。