東京永久観光

【2019 輪廻転生】

#asanama


先週末は『朝まで生テレビ』の東浩紀を見物した。圧倒的な一撃だった。自爆テロ? と思いきや、まったくそうではなく、むしろクーデタを思わせた。爆風は予想を超えて大きく、日本の少なくともインターネット全体が揺れた。twitterという新ツールがどんぴしゃりでそれに機能したことが実に感慨深い。それは偶然とはいえない。「僕は、ネットワークや情報技術の革命はすごく本質的だと思う」という根本の認識を、まさにそのままtwitterが同時進行で実証・実演してみせていた一夜だったのだ。こっちがほんとの「朝まで生」。

http://www.j-cast.com/2009/10/24052476.html
http://twitter.com/#search?q=%23asanama
http://togetter.com/li/399(これは一夜明けてからのまとめ)


東氏の大胆な提案は以下の一言に濃縮されていると私は思う。

「オープンガバメントとベーシックインカムの組み合わせ」という言葉でぼくがイメージしているのは、露悪的に言えば、「オタクが家で働かないでだらだらして、自分の興味が湧いたことだけにツッコミを入れているのだけど、それが集まって集合知になって政策に活かされる世界」である。(http://twitter.com/hazuma/status/5124023881

悪い冗談と感じる人が多いかもしれないが、この予言は当たると思う。いやもう半分くらいそうなっているのが我々の政治状況ではないだろうか。


番組中、ベーシックインカムの話も、トコロテンのようにつるっと押し出されてきた。ところが、けっこうみんな「それだよね」と強く思っていたらしい。そんなことも図らずして実感できた。民主党中心のこの政権は、じつに腰が軽く思想も軽いので、ベーシックインカムをめぐる国民的論議がこれを機にマジに始まりそうな予感すらある。考えてみれば、子供手当というのも限定的なベーシックインカム政策なのだし。