もういいかげんこのへんで、すべての住民・企業のすべての財産を隅から隅まで本気の本気で調べあげ、それをいったんチャラに、すなわち数学的に美しく政治的に恐ろしい徹底さで公平分割し、そのうえで、所得や収益に対する愚直なまでの累進課税と、貧苦や障碍に対する愚直なまでの累進福祉を、一からスタートしたらいいのだよ。
そろそろ日本はそうしよう。この世にグローバル経済とかヘチマとかがある一方で、かつては徳政令とかもあったのだ。太閤検地とかもあったのだ。農地解放とかもあったのだ。
そもそも検地は、荘園という法外な私有地の一掃を狙ったようだが、今でいえば、同じくおびただしい種と数を誇るようになってしまった官製法人の私有っぷりこそ荘園みたいなものだろう。これももちろんすべて召し上げよう。
