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【2019 輪廻転生】

世界経済ちゃがちゃが(福井弁)


きのう『朝まで生テレビ』が世界金融危機についてやっていて、けっこう「へ〜え」と勉強になった。それくらいよく分かっていないのだ。森永さんが竹中平蔵を激しく非難するとみんなが優しく失笑するから、つられて笑いたいが、それも内心よく分からない。

そんな私なのであるが、今 起こっていることを本当に理解するには、経済学のイロハはもとより、株式、金融、為替といったことの仕組みをちゃんと知らないとどうにもならない、ということだけは分かってきた。

「円はどうして上がるのですか」「株が下がると何が困るのですか」――週刊こどもニュースから始めよう。血圧が上がったとか、月給が下がったとか、それなら分かる。その数値なら「うひゃ〜」とか「やったね」とか誰でも即座に実感を伴う。少なくともそのレベルに達しないことには。

……でもなんで血圧は上がるんだっけ? ……男子は胴回り85でメタボなのに女子はなぜ90? ……血糖値が空腹時に126mg/dl以上だと糖尿病が疑われるが、べつに痛くも痒くもない ……クオークが7つになると中小企業はどうなる?

ともあれ。資本主義や市場経済が生き物だとしたら、投資銀行サブプライムローンなんてのは、どうやら繁殖をにわかに拡げた新種だったようだ。経済は「進化」する。ドルや為替といった「環境」は戦後何度か激変してきたわけで、それに応じ、まさかこんなという「突然変異」も起こってきたのだ。そんなことをふと思いつき、すこし面白く考えられるようになってきた。

……こうなったら巨大銀行なんかみんな絶滅しろ、隕石よ降れ! ……その結果、マルチとアムウェイが生き残り、それが実はわれわれの祖先なんですよ(そんな未来もあるかもしれない)。……いっそ、貨幣という新陳代謝の不要な経済生物は現れてこないのか?